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東京音楽大学の研究生に在学していた1998年に
すみだトリフォニーホールで初めてのリサイタルを開催しました。
2008年は、初リサイタルを行ってから10年目という事になります。

今秋の10周年記念リサイタルでは、今までとは趣を変え、名曲を中心としたプログラムを組みました。
ヨハン・セバスチャン・バッハがオルガンのために書いたものを、ブゾーニがピアノ用に編曲した「トッカータとフーガ」をはじめ、ベートーヴェンの「月光ソナタ」。 また、メンデルスゾーンやショパンの小品など、いずれの作品も、特にピアノ音楽のファンの方でなくても、一度ならずとも耳にされた事があるでしょう。 これほどの名曲を集めたプログラムというのは、CDでは兎も角、実際の演奏会では珍しいのではないかと思います。 楽譜と向き合いながら、広く親しまれ、愛されている作品を、どこまで深く掘り下げ、新しい発見を見つけ出す事が出来るのか、私自身ワクワクしているのです。

プログラムの末尾には、リストのメフィスト・ワルツを置きました。 耳に心地良いメロディは勿論魅力的ですが、何かを克服するという「征服欲」を満たす行為というのもまた、ピアノ演奏の醍醐味です。ピアノの名手だったリストが遺した、エロティックなまでの「弾く事の快感」を伴うこの作品によって、プログラムを華やかに彩りたいと思っています。

お忙しい事とは存じますが、皆様お誘いあわせのうえ、ご来場頂けましたら幸いです。
( 10周年記念演奏会の詳細、またその他の公演に関しましては、Event Scheduleをご覧下さい)